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by kazuo_okawa

体罰という傷害罪

弁護士として、
「学校問題」「学校事故」を特に専門にしているわけではない。

しかし、学校事件、とりわけ「体罰」の相談は後を絶たない。
裁判も何件も行った。
加害者教師側もあれば、被害者生徒側もある。

どちらからの相談の場合でも私が気になるのは
体罰をした教師の、加害意識の低さである。

被害者(生徒)側で不快に思うのはもちろん
加害者(教師)側でも意識の低さを感じることがある。

加害者(教師)側の相談の時は、まさしく依頼者たるその先生に
良かれと思ってアドバイスする。

損害賠償の場合、
一般にその賠償額は交通事故をもとに「相場」ができている。
しかし、交通事故は「過失」である。
一方、体罰は、力関係の上下のある中で、しかも、「故意」である。
そうであれば交通事故の相場より、損害賠償額を
増やすのが普通であろう。
ましてや被害者側に満足してもらうには若干プラスアルファしても良い。
日本の損害賠償額は低い、と感じているものが
多いからである。

そして加害者たる先生にそのようなアドバイスをするのは
被害者側と円満に示談解決することが
何よりも優先されるべきと考えるからである。

学校の先生の場合、最悪のケースでは
刑事事件として起訴され、有罪となり、
職を失うことすらあるのである。

そこで最悪の事態をさけるためにも
先のようなプラスアルファしても良いとのアドバイスをするのである。

それは、私自身が、被害者側、加害者側の
両方をいくつも経験してきた上でのアドバイスなのである。

しかし、どうも腑に落ちない、という反応の先生もいる。
中には、交通事故よりも軽い、と思っているのではないかと
感じられることもある。

体罰は、決して「教育的指導」ではない。
暴行あるいは傷害罪である。

賢いはずの、学校の先生相手であるが、
このように、はっきりと言った方がよいのかな、と時折思ってしまう。



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by kazuo_okawa | 2013-05-16 01:10 | 司法・ニュースその他 | Trackback | Comments(0)