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by kazuo_okawa

電王戦の衝撃

将棋のプロ棋士がコンピューターソフトと5対5の団体戦で戦うという電王戦は
実に見応えのあるすばらしい企画であった。
とはいえ、当初対戦カードが発表されたとき、結局は最終カード三浦弘行A級八段戦だ
な、と思ったものである。
なぜならプロ側はその実力と先後手の組み合わせからして
第4局までは、プロ側の、勝、負、勝、負、だろうとよんだからである。
(第2局のサトシン先生、第4局の塚田先生、ごめんなさい。)

しかし、第3局は予想に反してプロ側の敗北、
第4局は、持将棋(引き分け)と全く予想外の展開になった。
とりわけ第4局のプロ側は、元タイトルホルダーの塚田九段であり、
その差し手は、コンピューターの弱点と思える入玉戦法を使っている。
盤面自体は途中必敗ながら、粘って逆転引き分け。

団体戦で負けが決まらないよう、最低限でも引き分けを目指したという。
終局後インタビュー時の塚田九段の涙には胸を打つものがあった。

そして第5局。

私は20日帰宅後インターネットで検索し、三浦八段の敗北を知った。
しかもその内容は正攻法で立ち向かい完敗している。
三浦八段は対コンピューター用の特別対策を立てるのではなく
普通に指している。
これはA級八段としての矜恃であろう。
しかしこの敗北は衝撃的である。

無論、羽生3冠、渡辺竜王、森内名人のタイトルホルダーが負けたわけではない。

しかし三浦八段が正攻法で負けるのであれば、早晩
羽生3冠らも負ける日が来るだろう。

それにしてもこの心地悪さが何なのか、分析できない。
そしてそれ自体がもどかしい。

ぜひとも来年、羽生3冠以下トップ3を出してほしい。
by kazuo_okawa | 2013-04-23 00:45 | 将棋 | Trackback | Comments(0)